雪組東京公演「fff-歓喜に歌え-」私視点の覚書、忘備録

残り3日になった今これを書いているんですけど、私正直に言うと今回どちらの作品もそこまで好きではなくて、それ故に咀嚼にめちゃくちゃ時間がかかってしまいとても不甲斐ない気分です。
でも贔屓の退団公演で幸運なことにそこそこの回数見られているので後半のA日程をメインに「私が見てるココ!」を箇条書きでつらつらと書きます。
Twitterで書いたことも一通りここに書くかなと思うので既視感あったらごめんなさい。
ネタバレは当然のようにしますので、見てない方、自分の目で千秋楽ライビュを見るまでは余計なノイズを入れたくない方は読まないでくださいね。
あくまでも私の解釈で私が見ている視点でのfffです。よろしくお願いします。

 

◼︎第一場 天国の扉
・下手側から出てくる死者、白いお衣装のおーじくんがめちゃくちゃかっこいい
・あとひらめちゃんが真っ白でとても綺麗
・みちるちゃんモーツァルト、鬘の中にピンクが入ってるんだけど、クラシカロイドモーツァルトも髪ピンクなのでちょっと思い出すし可愛くて好き。モーツァルトのお衣装には♯のモチーフ(左足太もも部分)
・あがたテレマン上着のジャケット背中側に♮、まなはるヘンデルはジャケットのフロント部分とジャケット下に着てるベストの左下に♭のモチーフが刺繍されてる
・ケルブ様の説教曲のメロディに合わせて踊る天使たち可愛い

 

◼︎第二場 プロローグ〜fff〜
・望海さんルイ、最初のオケピ内での指揮シーンの手がめちゃくちゃ綺麗。本当にありがたい。ずっと見ていたい
・A日程の時ここで楽員やってるブーケちゃんが超可愛い
・B日程の時このおけぴにいるトサカみたいな上にピョコッとした髪型の一禾見るのすごい好きだった
・ルイを見守るように階段の一番上の位置に座ってる小さな炎のひーこ、音に合わせて体を揺らしてる様とか赤やオレンジが入ったト音記号みたいな髪型がとっても可愛い
・舞台の真ん中でルイとナポレオンが踊るシーン好き

 

◼︎第三場A アン・デア・ウィーン劇場-楽屋-
・夢白さんジュリエッタ、最初の頃は控えめに「ルイ!」ってルイに抱きつきに行ってたけど、後半になるに従ってルイの音楽に興奮が収まらないみたいな、最初よりもっと嬉しそうというかテンション高めというか、そんな感じになっていったので最初より今の(後半の)ジュリエッタの方が好き
・額縁の中のモーツァルトテレマン鑑賞タイム。いつもすごい仲良しで色々やってて主にモーツァルトがとっても可愛い!
・あとモーツァルトサリエリのことめちゃくちゃ嫌ってるので、サリエリがルートヴィヒについて何か言うたびに「いー💢」とか手で持ってる羽や手で「シッシッ!」とかずっとやってるので超可愛い
・「英雄」を捧げる相手は決まってるってルイが言った時に額縁の音楽家たちが「しーっ!!」みたいなんずっとやってて、それがナポレオンだってルイが言った時に「あーーもーー言っちゃった…」みたいになるのも可愛くて好き
・ここのカリ様メッテルニヒずーっと険しい顔してて眉間の皺が最高

 

◼︎第三場B ナポレオン戦争
・ここの舞台転換好き盆回しとセリに弱いので
・ナポレオンの兵士として出てくるまっちーがこの後貴族役ですぐ出てくるので1人だけ化粧の毛色がちょっと違うのつい見てしまう
・A日程大砲隊の麻斗海伶くんが腹を撃たれてると思うんだけど、そのあと割と元気なのでお腹大丈夫かな、かすっただけなのかな?っていつも思う
・ナポレオン、ルイ、メッテルニヒのトライアングル。舞台のセリの上にいるメッテルニヒと、花道にいるルイの歌声が交わるところのメッテルニヒの佇まいめちゃくちゃカッコいいので目が足りないけどいつも見てる。二階席で見ると目が合いそうでドキドキする。

 

◼︎第三場C アン・デア・ウィーン劇場-ロビー-
・さっきまでナポレオンの兵士として戦ってたまっちーがガレンベルク伯爵として登場。さっきまでナポレオン側で戦ってたのに「またナポレオンが勝ったのだとか」って忌々しげに言うからいつもどの口が!?って思う別の役だけど…笑
・ルイがジュリエッタに求婚してる辺りで階段上にジュリエッタのお母さんグイチャルディ夫人のうきちゃん&羽織ちゃんが「あの子ったらどこにいるのかしら」みたいにロビーを眺めてるのが好き。見つけた時の「また平民なんかと」みたいなグイチャルディ夫人の顔ね…
・ルイの「王侯貴族の使用人として曲を書くことはしない」の時に音楽家3人が割とリアクションしてて、その中でも特にモーツァルトが「お前ー!!」みたいになってるの可愛いモーツァルトずっと可愛い天才
・この場面のルイ、ジュリエッタに対して随分子供っぽいというか「それが全てだろう?」とかの言い方が幼い日があったりした

 

◼︎第四場A アン・デア・ウィーン劇場-劇中劇-
・盆が回ってきてピアノの上にいる謎の女真彩ちゃんの歌う月光が音量ppなのにすごい綺麗に聞こえるのはいったいどう言う仕組みなのかと
・黒炎のナナ&エミリ、結構踊っているのに足音がしない感じの舞ですごい
・しゅわっちウェルテルの「ピストルを拝借願えますまいか」をきいたあゆみロッテが怪訝な顔した後にハッ…!!として、それでも謎の女→黒炎と手渡されてきたピストルをウェルテルに渡す時にすごく悲しそうな顔してるの好き
・ウェルテルの「どうぞさようなら」で盆が回って行く時にもロッテ切なげな表情してる

 

◼︎第四場B アン・デア・ウィーン劇場-ロビー-
・祝え!100期のオタクのためのサービスシーン。羽織ちゃんにもう少しセリフください!
・ここの銀橋ルイ、あーさゲルハルト、ひらめちゃんロールヘンの会話。ジュリエッタがガレンベルク伯爵と婚約したとロビーが沸きたった瞬間のルイの横顔が下手〜センターあたりから見ると本当に美しい
・あやなルドルフ大公が婚約知った時にすごくびっくりしてるの好き(その後の「彼女はルートヴィヒを」に自然に繋がるので)
・BGMが歪む少し前からオケピの階段のところにスタンバイしてる謎の女にスポットライト当たる瞬間が好き
・「そんなはずはない」の言い方、「そんなはずないんだ!!」みたいな時と「どうして…いやそんなはずは…」みたいな戸惑い混じりの時があって戸惑いの言い方の方が好き
・最初の頃は謎の女の「聞こえないのね」も「どうしたの」ももっと低めの部分で話しかけてくる感じでホラー感あったんだけど後半の今はもうそこまでホラー感がない
・「ロールヘン助けて!」の前に謎の女がゲルハルトの目元を手で目隠しするとゲルハルトが眠ると言うか昏睡する感じで下手に捌けて行くんだけど、この後ショーの千夜一夜の場面でも真彩ちゃんがあーさを同じような振りで眠らせるシーンが出てくるのでここをちゃんと見ておくとショーでフフッてなれます
・「ロールヘン助けて!」が青年の時と子供の時があるんだけど子供の時の方が断然好き。多分幼い望海さんが好きなだけ(私が)
・ここで出てくるウェルテルとロッテは劇中劇の2人と違って明らかにルイを死に誘う顔をしているので見られる人は見て欲しいしライビュで少しでも映って欲しい

 

◼︎第五場A 不幸の記憶-ボンの生家-
・ルイの心の中の小さな炎とお母さんの顔が同じひーこなのがとても好き

 

◼︎第五場B 不幸の記憶-選定侯宮殿-
・誠に結構〜♪を歌ってる叶ゆうり選帝侯の心に浮かんだモティーフ、最初もう少しサラッと気味に歌ってたと思うんだけど後半日程になるに従って最後の「フフフン♪」の前のタメの休符が長くなってて面白い
・「♪モーツァルトの再来か?」の時に上手側下にいるモーツァルトが「一緒にするな!」みたいなリアクションしてる
・「そんな変な歌」言われた後の選帝侯のショックの受け方尋常じゃなくて、ずっとブルブル震えているんだけど(父親がルイを叩いた時も、目の前で暴力が振るわれたことは上の空だったりする)盆が時計回りに回って行く最後までめちゃくちゃショック受けてて、これは下手に座らないと最後まで見られないんだけどあんこちゃん貴族とかにあの山のように積まれたマカロンなんかを「お菓子でも召し上がって気分直しされたらいかがかしら💦」みたいに振られてもちょっと間を置いて首を横に振りながらずっとブルブル震えているので身分が高すぎて人にバカにされたことなんか生まれてこの方なかったんだろうなって思ういつも

 

◼︎第五場C 不幸の記憶-ボンの路上-
・幻影のロールヘンとジュリエッタが現れて謎の女が「裏切られたわ〜♪」って歌うところ、最初は愛しのロールヘンやジュリエッタと踊ってるつもりだったルイは愛しそうにしてるのに、どちらも途中から謎の女に変わった時のバッ!!と離れる感じ、怯え感があってとても良い
・大人のルイが子供のルイに銃を向けるところ、すごい震えてるというか怯えている日があって、不幸な過去の自分を消し去りたいのに消せない(撃ち殺せない)感じがたまらなく良い
・銃を向けられた子供ルイの硬直感すごいので見られる人見て欲しい円盤にも入って欲しい

 

◼︎第五場D 救済の記憶-ブロイニング家の居間-
・上手袖から出てくる愛すみれブロイニング夫人とメイド有栖ちゃん、毎回話してる内容がちょっとずつ違う。パターンはあるけど組み合わせが違うというか(「上手に焼けたわね」「いい匂いね」「綺麗な焼き色ね」「やっぱり焼きたてが一番ね」「このレシピが一番ね」などを組み合わせてる)
・fみっつはなんて読めばいい?ってロールヘンに聞かれたゲルハルトが指を折りながら「フォルテッシッシモかな?」って言ったあと上手側でゲルハルトとルイが指折りながら話してるところ、可愛くていい
・お父さんがきて、それに気付いた瞬間のルイが一瞬で硬直する様、めちゃくちゃ「被虐待児」で本当にすごい。全身の強張りがすごい。
・お父さんの手からルイが金貨の袋を叩き落とす場面、一度オケピのふちくらいの位置(照明があるから中に落ちたりはしないけど落ちそうなほどの位置)まで飛んで行った日があって、ゆめくん執事が舞台の際まで拾いに行ってた。ちょっと空気がピリッとしたのでよかった。
・「ちっさな炎はこの中に」でセリの上の小さな炎にスポットが当たるところすごく綺麗

 

◼︎第五場E 革命の記憶-ボンの丘-
・あみちゃんの青年ルイの音がめちゃくちゃ望海さんに似てて本当にびっくりする
・小さな炎の足を前に伸ばして体を前に倒すみたいな振りがめちゃくちゃ形が綺麗なのでいつも見てしまう。好き!

 

◼︎第五場F ナポレオンの戴冠式
・「会ったこともないナポレオンのファンなの?」にルイが「失せろ!」っていうところ、小さな炎が謎の女に敵対心の眼差しを向けていて、ルイの失せろよりも一瞬早く「失せろ」みたいに腕を動かしてる
戴冠式参列者、一番上の段の一番上手端にいる夢白さんがめちゃくちゃ美人!
・ここの舞台転換すごく好き、ゲーテが上がってきて歌い始めるあたりとか舞台機構フル活用という感じで
・民衆女の最下手でストップしてるナナちゃんがブリッジのまま動かないのがすごすぎる

 

◼︎第五場G ハイリゲンシュタットの遺書
・望海さんと小さな炎の独壇場すぎて特に述べることがないすごい場面

 

◼︎第六場 野外コンサート
・大砲と一緒に出てくる楽員の皆様大変楽しそうな場面。B日程は一禾、A日程はピヨタ、麻斗くん、ブーケちゃん、ももちを主に見てるけど、胸を叩くような振りのところ娘役が割と男前で見ていて楽しい!
・貴族の叶ゆうり(赤いジャケット)の「煩い!」の顔すごい好き
・ルドルフ大公の銀橋での歌の時に隣から楽譜を覗き込むモーツァルトの「どれも傑作だ〜!!」めちゃくちゃかわいい!!
・最後の「勝つのは我ら!」の時の楽員のももちの目をかっと開いてるところすごいかっこいいので好き

 

◼︎第七場 ルートヴィヒの下宿
・家政婦あんこちゃんの掃除しながらの愚痴コーナー、最初はあんなにしっかりマイク入ってなかったよね?後半は大変楽しませていただいております(「わたしゃこれでも結構我慢強い方なんだけどね」とか「怒らせたら怖いんだからね!」とか「私にも物申す権利があるはず」とか「本当は料理の方が得意なんだけどね!掃除よりも!」とか色々)
・お暇させていただきます!からのタライに楽譜突っ込み出て行く場面も楽譜をタライの中に押し込んだりかき混ぜたりぐちゃぐちゃにしたり色々していて楽しいけど、あのタライ水入ってるんだよね…(床の拭き掃除に使ってるタライなので)
・「おいお前」「なあに?」で桶を押しつけられる謎の女、最初はもっと淡々としてたのに最近ちょっと可愛い
・アドリブに関してはネットの海で山のように見られるので割愛するけど、ルイの自由度がどんどん増してるなとは思う
・「君へのオマージュだぜ」の時のルイの悪戯っ子みたいな顔めちゃくちゃ好き
・エセ皇帝への葬送行進曲に合わせて掃除する謎の女のほうきとちりとりが成功してたの1回くらいしか見てない。あまりにも下手くそが過ぎて愛しさがすごい…
・ここで回る盆に合わせて次の場面を見る謎の女の目線が好き
・センターに座るとピアノと一緒にセリ下がって行くルイたちが見られるんだけど、この場面の冒頭でルイがピアノの近くに楽譜を落として家政婦がそれを拾わなかった場合セリと一緒に楽譜が落ちて行くことがたまにあって、あれ下でバサバサ落ちた楽譜をスタッフさんが拾ってるんだと思う(最近は家政婦さんがピアノ近くの楽譜ちゃんと拾ってるからセリと一緒に楽譜落ちるの見てないな)(下で散らばると大変なのかな)

 

◼︎第八場 ナポレオンの陣中
・後ろの錆びたみたいな色の地図と三色の旗のセットが結構好き
ゲーテの「あなたの能力に時代の手段が追いついていない」の「いない」からアヤナギ先生を感じる(ここの場面のゲーテのセリフからちょいちょいアヤナギ先生を感じる)

 

◼︎第九場 ルートヴィヒの下宿
・ひと場面置いただけで部屋めちゃくちゃ綺麗になってて本当にびっくりする。前の場面であったピアノの上の山積みの本と楽譜、奥側の床に置いてあった瓶がたくさん入った木箱と本、タンスの上の本と倒れた燭台と斜めになったまま直されていない写真立て、全部綺麗に片付いている…すごい、すごいぞ謎の女
・ルイがパンを投げた後に拾ったパンとルイの座ってる椅子にかけてある白い服をタンスに一緒にしまう謎の女、本当にやめた方がいいと思う絶対カビが生えるので…
・いつもと服が違う謎の女に気付いて二度見するルイ、バッ!てすごい早さの日とゆっくり二度見の日がある
・「俺が変な想像したら?」のルイ、手がハンドパワーみたいになってるのちょっと面白い。全身舐めるように見てる時と上だけ、下だけ中心で見てる日とが色々ある
・ルイが謎の女に近付くときにスカート踏まないのすごいなと思ってたけど、踏んでた時も初期はあったらしい
・ここのイチャイチャもTwitterとかでたくさんあるから割愛…謎の女が最初期は割と淡々としてたのにもうここ最近はこの辺の場面かなり素が出て可愛くなっちゃってる
・「ナポレオンの次はこの人のファンなの?」に対する「あぁ!」はもうなんか子供っぽい時多くてすごく可愛い。ドヤって感じで「あぁ。」みたいな時もあった。本物を理解する男

 

◼︎第十場 ボヘミア地方テプリッツの庭園
ゲーテの♪ようこそボヘミアへ〜に合わせてルイが謎の女に「彼が何を言ってるか教えろ」っていうジェスチャー、最初のうちは手で指示してるだけだったような記憶があるんだけど最近は自分の耳を指で指してから手で指示してるみたいになっててわかりやすい感じ
・謎の女の通訳、虚無っぽい(言われたように淡々とこなしてる)日もあればちゃんと聞いて割と親切にルイに語りかけるように歌ってる日もあって、後者の方が人間っぽくて個人的に好き
・ルイの「どう思われましたか〜♪」は素直に感想を聞きたい(ゲーテに会えて嬉しい、感想を!)みたいなニュアンスの日と私の作った曲はいいでしょう?ぜひ感想を!みたいなニュアンスの時があって、後者の方が懐いてる人を目の前にした犬みたいで私は好き
・下を皇帝が通りかかった時に帽子を取ってお辞儀をするゲーテにすごいびっくりして拗ねた子供みたいに仁王立ちするルイ、本当に子供っぽい可愛い(無礼)
・この時上手手前のベンチにいる音楽家たち、モーツァルトが羽くるくる回しながら「ほら!お辞儀だよ!!どうしてしないんだ!!」みたいにしてるのが大変可愛い
・この場面の音楽家たちすごいルイとゲーテの話聞いてていちいちリアクションしてるのがとても良い
・「奴は負けない」が「奴は負けない!」の時と「奴は…負けない…」の時がある
・ルイとゲーテが下にいる時上にうえんつ、かりあん、ゆめくんの100期が揃っている(汐聖くんも欲しかったな)

 

◼︎第十一場A ウィーン会議
・「♪ブルボン王朝を復活させよう」の歌詞の辺りで民衆がくるくる回るような振りがあるんだけど、毎回ちょっとひかりふる路思い出す
・民衆に紛れる音楽家たちもワタワタしてて可愛い
サリエリ登場場面、イントロで手をくるくる回す振りのとこすごく好き。サリエリあすくんの滑舌がめちゃくちゃよくて最高
・段上メッテルニヒの執務室。警察のしゅわっちとゆめくんがだいぶかっこいいのでいつも見ちゃう
メッテルニヒが「君には聞こえないからだ」した時のルドルフ大公の表情が最高なんだけど映像に残るのだろうか
・ルイが立ち去ったあとメッテルニヒが警察に対して耳を指差して手を広げるジェスチャーをしてる(耳のことを広めろ)の好き
・それで警察がサリエリに耳のことを告げるところまでしっかり謎の女が確認してる
・指揮をするルイに合わせられなくて音がずれていくオケピ内の楽員、音楽が崩れてきたら隣の子とかと「えっなにこれ」みたいなリアクションしたりしてるのを上から見るのが好きなんだけど映像に残るのかな
・ルイの「もう一度最初からやり直せば…」を言われたルドルフ大公が悲しそうな、やるせなさそうな顔してルイの元から去るところ、あやなちゃん上手いなといつも思う

 

◼︎第十一場B 過去の幻影
・少年ルートヴィヒの「僕なんて死んじまえ」が「僕なんて…死んじまえ」ってタメてるのがすごく悲壮感出てていい
・「音楽我らを高く〜」のところ、ハッキリ気味よりも囁き気味に?消えそうに?歌ってる時が好き
・「孤独の道ひた走ろうと」のあと、最初の頃は続きを歌いかけて止める感じだったと思うけど最近は「権力の力」の「けんry…」くらいまで歌って止めてる
・ルイが歌ってる時にロールヘンが後ろの扉?みたいなところにスタンバイするんだけど、水色のお衣装が目立ちすぎるのでまず黒い布の目隠しがされてからロールヘンのスタンバイ→歌い終わってから登場の流れ、突然ロールヘンが出てくるみたいな演出で好き(後ろ向きで捌けていくロールヘンも好き)

 

第十二場 ブロイニング家の居間
・ゲルハルトの「ロールヘンの最後の手紙も同封した」、最後までしっかり台詞を言ってからルイが聞こえているのかいないのか…みたいな感じで胸元からメモ帳を出すという一連の流れだったのが、4/8のソワレ見た時に「ロールヘンの最後の手紙も同封s…」くらいで"あぁ、ルイは聞こえていない"みたいにハッとして胸元からメモ帳を取り出していてそれがめちゃくちゃ良かったのでその時の芝居のテンションにもよるんだろうけど、もし残るのであれば千秋楽映像とかこのバージョンが残って欲しい…(メモを見るまで何…?みたいな顔してるルイがまた分かってなさそうなのが切ない)
・この場面、音楽家やってたまなはる&あがたんが参列者として出演していて、りりちゃんをそっと慰めるように抱きしめるまなはるとピアノの側で悲しそうな顔してるあがたんがとてもよい
・ルイが倒れた後の小さな炎が本当に消え入りそうな表情で踊っているけど力及ばず黒炎に覆われる演出は好き

 

◼︎第十三場A 雪原〜夢のシンフォニー
・ここのルイのセリフ、ぽつりぽつりと多少なりとも感情が入ってるように言ってる時もあればもはや完全なる虚無みたいな時がある。「幸せになりたかった」とか「お前はモテたじゃないか、腹の立つ」なんか拗ねた子供みたいな時と心ごとどこか置いてきたみたいな言い回ししてる日があったりして毎度変化してたりする
・「音楽も戦術みたいだぜ」のところでバックスクリーンに雪の結晶が4つ並んでは散って増えていくみたいな映像流れるんだけどそれがすごく綺麗で好き(タタタタン!に合わせて雪の結晶が散る)
・「勉強が好きか!」「ん!」の「ん!」はルイがすごくいい顔をしてるので映像にいいアングルで残って欲しい
・勝利のシンフォニー、前列センター近くで踊ってる兵士のしゅわっちが飛んだ瞬間に撃たれてるんだけど撃たれ方が上手いの、さすがという感じがする
・雪のひまりちゃんがめちゃくちゃいい笑顔で踊っていてとても可愛い

 

◼︎第十三場B 彼女の名前
・「どこ行ってやがった」は力なく吐き出す囁き声みたいな言い方してる時が一番好き。「どこ…いってやがった…」みたいな感じの時
・謎の女が歌い始める時にナポレオンの銃をギターか何かに見立てて爪弾く動作をすると音楽が流れ始めるのがとても好き
・「お前は人類の不幸」、呟くように言ってる日とハッキリ不幸!って言ってる時があるけどハッキリ言ってる時の方が好き
・センターでルイに銃を向けた謎の女、後半日程になるに従ってこの時点で結構辛そうな顔しながら「死は救いなの!」を言っているので、大劇で見たトートの概念(的なもの)とは全く真逆の解釈すぎて見ながら咀嚼していく感じの場面になった
・「あなたを殺してもかまわないの?」で銃を持つ手から少しずつ力が抜けていく感じが好き
・「運命〜愛するよ」、ルイの底から出てくるような静かで温かい声の時がたまにあってハッキリ言うよりも彼女だけに語りかけるように言う時がとても好き。まだ2回くらいしか見られてない
・謎の女が抱き締めてきたルイの身体に腕を伸ばす時の指先の躊躇い感が最高なのでみんなに見てほしいし映像にも残っててほしい(この辺りで既に泣いてることが本当に多い謎の女)

 

◼︎第十四場 最後のシンフォニー
・「苦悩を突き抜け、歓喜に至れ!」でセリ下がっていくところ、いつも上を見ている運命の恋人が涙を流しているので目元から頬がキラキラしていて美しいの塊すぎる、ルイもすごく嬉しそうな顔してるので幸せそうで良い
・天使たちとケルブ様の歌ってるところも可愛いんだけど、謎の女が静かに置いていった銃を丁寧にさりげなく回収するケルブ様がとても良い
・「あなたも私も許し合えるだろう」を歌うのがメッテルニヒとルイのお父さんなんだけどメッテルニヒはともかくとしてお父さんは絶対に許されないことしかしていない(今回の作劇上)と言う気がして少し気が散る
・ゲルハルトの読むロールヘンの最後の手紙、ロールヘンの声が重なってロールヘンだけのセリフになっていくところの真っ白なロールヘンがめちゃくちゃ綺麗なので大好き!
・白いルイの「フォルテ!フォルテッシモ!!フォルテッシッシモ!!!」は2階席で聞くと耳の多幸感がすごい。それと降りてくる五線譜の電飾の影がルイの上に被る瞬間が私はとても好き、上に広がっていく音楽が舞台上でも存在してる感じがして
Twitterゲーテのカフスがト音記号というのを知ってからずっと見ているんだけど、腕を前に出したり上にあげたりした時しかよく見えないのでなかなか見る難易度が高いような気もする
・アンコールのあとの全員で踊るところ、子供時代のルイが真っ白なルイの周りでめちゃくちゃいい笑顔で踊ってるので、喜びの歌!と言う感じが極まってて良い
・マリーアントワネット様、ドレスが重すぎてあまりジャンプできてないの好き
・ラストシーンで運命の恋人が客席に背中向けてるのだけいまだに納得はいってないんだけど(ルイを称えてるので仕方ないとは思いつつ)、それにしてもあのヒールでめちゃくちゃ跳ねる運命の恋人と綺麗に広がるレースのマントは一見の価値があると毎回思う

 

以上!


見ながら色々考えたりもしたんですけど、退団公演なのでもう与えられた情報をきっと全部処理するのは無理なんだろうなと残り4公演になった今でも思います。
シルクロードまで書けたらよかったなと思ったけど無理そうなので退団直前の今私が見てるfffのまとめということでここまで読んでくれた皆様ありがとうございました。
もっとB日程も見たかったなあ…
退団者含め、雪組の皆さんが最後まで悔いなく舞台に立てますように!
おしまい。

2020年エンタメ摂取記録。

コロナのせいで引きこもっていたら気付いたら2020年が終わりますね。

いうほど引きこもっていなかった気もするけども…

去年もやったので今年もこれ、少し書こうと思います。

 

◼︎舞台

宝塚のチケットアホほど消えたしコロナのせいで予定とか都合が合わなくなったりして結局あんまり見に行けなかったですね…

宙組

エルハポン/アクアヴィーテ! 1回

雪組

ONCE 2回

NZM!! 2回

星組

眩耀の谷/Ray 1回

月組

WTT/ピガール 2回

その他

rumor〜オルレアンの噂 1回

ジャージー・ボーイズコン 1回

ローマの休日 1回

東山奈央10周年キャラソンライブ 1回

 

全部合わせて12公演ですって!!

信じられないくらい現場行ってないじゃん!!怖いわぁ…(なおワンスは2桁チケット持ってた)(怖さが増す)

 

◼︎映画

これはここ最近では見ました、だいぶ。舞台見に行けない鬱憤を晴らすかのように見ました。

全て映画館で見たもの、特殊上映や複数回見たものはカッコ内。配信で見たものは含めません。

上半期

パラサイト、(午前0時キスしに来てよ)、カイジファイナルゲーム、フォードvsフェラーリジョジョラビット、CATS、ナイブズアウト、シグナル100、1917命をかけた伝令、彼らは生きていた、ヲタクに恋は難しい、ミッドサマー(R15+版&DC版)、スケアリーストーリーズ、野生の呼び声、貴族降臨、踊ってミタ、恐竜が教えてくれたこと、新喜劇王サウンドオブミュージック(リバイバル)、ハリエット、ドクタードリトル、若草物語、ペインアンドグローリー、ソニックザムービー

下半期

風の谷のナウシカ(リバイバル)、私がモテてどーすんだ!、千と千尋の神隠し(リバイバル)、ダンケルク(ドルシネリバイバル)、人体のサバイバル!/がんばれいわ!ロボコンぐらんぶるドラえもんのび太の新恐竜、弱虫ペダルインセプション(IMAXリバイバル)、2分の1の魔法、海の上のピアニスト(イタリア完全版)、インターステラー(IMAXリバイバル)、TENET(ドルシネ&IMAXレーザーGT)、劇場版鬼滅の刃無限列車編(通常4回&BESTIA)、異端の鳥、とんかつDJアゲ太郎、ウルフウォーカー、博士と狂人、羅小黒戦記、シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!、劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン(ドルシネ)、燃ゆる女の肖像、新解釈三國志、ビルとテッドの時空旅行音楽で世界を救え!、劇場版ポケットモンスターココ

 

49本ですかね…

あとこれから鬼滅4DX乗車して今年はおしまいになります。

約束のネバーランドを見に行き損ねました…年始に行けたらいく。

映画に関しては今年はよもや映画館が日本から消える日が来るのでは!?からの鬼滅やべえなのターンでしたね。祭りすぎる(現在進行形)

今年映画館で見た映画の個人的なトップテンはこちらです

ジョジョラビット

②1917 命をかけた伝令

シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!

④フォードvsフェラーリ
⑤ミッドサマー(R18版)

⑥パラサイト 半地下の家族

弱虫ペダル
⑧踊ってミタ

⑨異端の鳥

⑩私がモテてどーすんだ!

 

全部がとても出来がいい作品というわけでもないし、上半期トップ10に入れていた作品

から外れてしまったものもあるんですけど、とにかくなんかこう…思っていた以上にしんどい時間が続いてしまったので「気楽に少し明るい気分で見終われる」作品の有り難さが身に染みました。

1位ジョジョラビット、2位1917は上半期から変わらず。この2本は本当に良い作品なので皆さんに見ていただきたいし1917のドルシネ上映まだ諦めてません!!丸の内ピカデリー様!!お願いします!!

3位に入れたシラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!は完全に「好き」です。それ以上でもそれ以下でもなく、本当に好きです。思わずブログを書いてしまったほどの「好き」でした。

幕が上がること、無事に終わること、全然当たり前じゃない世界にこの作品はとても沁みました。

出来の良さに抗えない部門(何それ)といたしましては6位パラサイト、9位異端の鳥を挙げさせて頂きますね。どっちもそんな好きな映画ではないですが抗えないですね。自分からすすんで見ることは今後はないと思うんですけど、ふとした時に「あの場面」を絶対に思い出す、そういう映画でした。

異端の鳥、予告編を見てからずっと見たくて、3時間の児童虐待とリョナを見せられる圧倒的な映像美という感じなので万人には全くおすすめできないんですけど、誰かの壮絶な人生のようなものを浴びることができる、というのは映画を見る上で他に替えがきかない体験だなって思います。

文章を読む、もそれに近しいんですけど、映画は直接視覚で殴ってくるので。

7,8,10位のペダル、ミタ、私モテの邦画3本

なんかね、あんだけリピートしてて鬼滅入れないでなんでこの3本なん?みたいなとこあるんですけど(自分ですら)、しんどかったのでしんどくない映画が死ぬほどありがたかった、それだけです。数年後に見たら「今年ならランクインしないわ〜」ってなる…なるかな…でもこの3本は丁寧に作られていたので良かったです。入れられなかったけどぐらんぶる、とんかつにも本当に救われました。ありがとうちょうどよくほどほどに丁寧に作られた邦画…これからも特にワーナーさんのボンクラ映画が特に大好きなので東京リベンジャーズとか本当に楽しみにしています。これからもそのままの君でいて。見に行けなかったけど前田建設とかも私絶対好きな自信ある。

4位FvFと5位ミッドサマーに関しては、FvFは現実は物語より壮絶だな…と思ったらミッドサマーが物語ってここまでやれるんだぜ!!っていう狂気を見せつけてきたので今年を象徴する2本かなと個人的に…ミッドサマー、悪夢だって言ってる人とセラピーじゃんって言ってる人とに綺麗に分かれる映画で興味深かったです。

あと10位以内には入れなかったけど特筆したい作品。

「スプリンパン まえへすすもう!」

これはもう絶対語らないと今年を終われないくらい下半期おそらく私をある意味で一番狂わせた作品。「がんばれいわ!ロボコン/人体のサバイバル!」と同時上映された5分のミュージカルアニメなんですけど、昭和のシュールを凝縮した狂気み強いロボコンの後に突然始まって突然終わる5分のジェネリック宝塚でして、こいつ何言ってんの?って思われると思うんですけど本当に宝塚なんで見てください。ショーです。サイトーショーなので。騙されたと思って。

見た直後の私のスプリンパン宝塚じゃん!!というツイート

Amazon primeで今なら無料で見られます。

YouTubeはこちら

「彼らは生きていた」

1917見た日にたまたまこれもやってることを知り、偶然とはいえ同じ時代の戦争映画じゃん!と思って飛び込みで見たんですけどこちらはドキュメンタリーに限りなく近い映像作品なのでしんどさが「物語」の映画とは段違い。1917を見た人は全員これをセットで見て欲しい。

そのくらいの作品です。

こちらはAmazon primeで有料ですが見られます。

「博士と狂人」

こんな質の良い映画が東宝とかじゃなくてテアトル系列でかかってるの本当に信じられないよ…地味だけどとても良い映画でした。

世界最大の英語辞典「オックスフォード英語辞典」誕生に纏わる話を映画化したものなんですけど、辞書って生まれた時から当たり前にあったものなので「古今東西あらゆる言葉を集めてその言葉の意味を定義する」をやらないと辞書って生まれなかったんだなという至極当然のことを考えもしなかったんですよね。

それって凄まじいことで、この映画を見て私はもう少し言葉を大切に使わないといけないなあ…などと凡人らしい月並みな感想を抱きました。

メル・ギブソンショーン・ペンの2人の派手さはないけど堅実な競演は、人生のそこそこの期間映画を見てきた人間にはとてもありがたいものでした。

今年、洋画が本当に公開されなかったのでただただこのような良い作品が映画館で見られて嬉しかったです。

「TENET」

あまりにノーランすぎてドルシネ初見でめっちゃ脳汁出ちゃって、初めてIMAXレーザーGT体験しに行きました。おかわり!

でもグラシネのフルサイズIMAXは私には圧が強すぎて、結果ドルシネが最強では?みたいにもなったりした。

派手な映像をちゃんと「こう見られて欲しい」という作り手の意図通りに見られたのはとても楽しい体験でした。画面に酔ったけど。

ワーナーは洋画が軒並み延期になる中TENETを公開してくれて、ワンダーウーマン1984も公開してくれて、感謝しかないです。

来年も積極的にワーナー配給の映画は見に行きます。みんなもワーナーさん配給の映画を見よう!(何?)

映画に関しては…これ以上書くなら別記事を立ち上げたほうがいい…

下は今年のマイベストテン映画のパンフレット10冊です。パンフについても語りたさがある…(別記事立ち上げて)

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≪番外編≫

今年買って良かった絵。

去年から画廊(ギャラリー)に通い始めまして、ちょいちょい絵を買っていたんですけど、今年もそこそこ買わせて頂きました。

私は絵に関してはど素人もいいところなので自分が好きな絵を買うのみなんですけど、素敵な絵を何点もお迎えできたことはしんどい日常への彩りになりました。

壁のスペースの都合で小さめの絵しかお迎えできないんですけど、今年もたくさんの素敵な作品に出会えて、作家様、ギャラリーの方、主催の方に感謝しかないです。

 

以下買った絵の中でも特にお気に入りのもの。

丑山雨さん

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今までタイミングがなかなかお迎えできなかった原画を今年やっとお迎えできました…感無量…イラスト集も大変可愛くて感謝の塊です。

複製原画やポストカードも買えて嬉しかったです。

横橋成子さん

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今までドローイングや小さい絵を少しずつお迎えさせていただいていたのですがやっと日本画の原画をお迎えできました!!

成子さんの描く動物(主に狼)の絵は私のツボにクリティカルヒットなので来年もたくさん見て少しでもお迎えできたらいいなぁと思います。

AOさん

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色んな画材を使ってまるで魔法のような作品を生み出し続ける魔法使いのような作家さん。

AOさんの絵には「素敵」がたくさん詰まっていて、ブラックライトや温度で色が変わる作品もそうではない作品も全てが宝物のようです。

原画を見ると本当に画材の無限の可能性を覗いたような気持ちになれて良いです…

今年は3点の原画をお迎えさせて頂きました!

 

他にもたくさんお気に入りの作家様や素敵な絵を描かれていた作家様いらっしゃるんですけど、ひとまずこの辺りで。

 

今年は一年、諸々しんどい時間が長くなってしまったんですけども、それでも私が好きなものたちの灯りは絶対に消えないな、この先も消えないといいなって強く思える一年でした。

来年は贔屓の退団公演が年明けから無事に幕が上がって最後まで何事もなく終われるよう、今年公開延期された映画がちゃんと映画館で放映されるよう、画廊もたくさん賑わいますよう、心から願ってます。

来年は今年よりたくさんエンタメ摂取したいな!!

おしまい!!

The Show Must Go On!!〜映画「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」

皆様、生オーケストラ演奏がある舞台をご覧になるのはお好きですか?

私は大好きです。

 

 

舞台が始まる前にこういうチューニングの音を聞くの、好きですか?

私は大好きです。

管楽器の音、弦楽器の音が鳴って客席が静まり返って、幕が上がる瞬間って人生の最高の瞬間の一つだと思います。

そういうのが好きな方、ぜひご覧になってください。

シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」

 

物語は、シンプル。

スランプの売れない詩人・劇作家であるエドモン・ロスタン。

自分を買ってくれている大女優サラ・ベルナールが名優コンスタン・コクランに口を聞いてくれることになったが、サラは「2時間後にコクランに新作を持っていけ」という。

出来てもいない"新作"を考え、まっさらなノートをもち近所のカフェで頭を抱えていたが、気の利く店主との話の中でヒントを得て「シラノ・ド・ベルジュラック」を主人公にしようと決めコクランに会いに行く。

喜劇など書いたことがないエドモンはコクランの「喜劇がいい」という言葉のままに物語を考えていくが…

 

ままならない現実とエドモンが描く「シラノ・ド・ベルジュラック」の作品世界をリンクさせて、「シラノ・ド・ベルジュラック」制作秘話を描く本作。

どこまで本当かはちょっと実在のエドモン・ロスタンのことを知らないので分からないけれど、「スランプで書けない劇作家」が沢山のトラブルを乗り越えて初日を迎えるまでの裏話を描いています。

借金まみれの主演俳優、文句ばかり言う年増のヒロイン女優、衣装係に熱を上げて主人公に恋の相談をするハンサムだけど間抜けな友人俳優…などなど登場人物たちのクセも強ければ、起こるトラブルも本当に色々とつぎからつぎへとやってきて「これは本当に初日の幕が上がるのか!?」と見てるこっちがハラハラドキドキしてしまうという具合。

普段舞台を見ている人なら人でごった返す舞台裏が見られたり、台本が上がらなくて作家や役者が右往左往する様や、舞台機構のトラブルを見て「あぁー…ある…」みたいになったり出来て楽しかったりもする。そのあるあるは本来はあんまりあってはならないやつなんだけれど(笑)

 

基本は「喜劇」であるけどロマンスもあり、ヒューマンドラマもあり、歴史物でもあり…みたいに全部載せで最初から最後まで飽きることなく楽しめるのが本当にすごい。この映画がアレクシス・ミシャルク監督の監督デビュー作だとパンフで知ってびっくりしました。物語としてもすごく良く出来ている…この映画を撮る前に、この作品を舞台で上演していたのもパンフで知りました。

YouTubeで劇場が上げていた舞台の動画も見ましたがこれは舞台と映画をぜひ見比べたい…きっと舞台もすごく面白いというか転換とかどうしているのだろう…いつか見られたら嬉しいと思います。

 

今年はコロナで劇場にフルで人を入れられなかったり、なかなか劇場に足を運ぶこともままならなかったりしたので、こういう「劇場裏話」みたいなお話が見られることがまずすごくよくて、作中でも「劇場にお客さんがたくさん入っている」場面が映ったりするとそれだけで幸せな気持ちになれるし、主人公は何が起きても「3週間後に初日を迎えるのにまっさらな台本」を書き続けるし、俳優たちは舞台に立てなくなりそうでも舞台に立とうとする…そういう姿を見られることも嬉しくて。

舞台って技術が発達した現代でも基本的にはすごくアナログなエンタメの一つじゃないですか。ロボットに台本は書けないし、人間が生身で板の上に立って演じるという基本がある。

客席がいて、反応があって進化するものもあるし、そのアナログでより良いものを作ろうと足掻く人たちは誰がどんなトラブルを運んできてもその歩みを止めることはできない。これは舞台に限らず、なにかを作る人なら共感ができる部分でもあるかなあと思うんですけど。

どんなに色々なことがあっても「The Show Must Go On」はあの頃から今まで変わらない。

「何事もなく初日の幕が上がる」ことって本当に特別なことなんだなあと特に感じている2020年だからこそ、この作品は私のような人間の心に刺さるんだと思います。この作品自体は2018年の映画なんですけど、今年日本の映画館で公開してくれてありがたいなと思いました。

シラノ・ド・ベルジュラックの初演(今回の作中で描かれている)は初日から500日間400回以上も上演され続けたらしいけれど、作中でも登場人物が言っていた通り「100年後も残る」作品であり、今年はこれから宝塚歌劇団でも上演される作品なのでシラノ・ド・ベルジュラックの入門編にも本当にいい作品だなぁと思います(私も元の戯曲を読みたくなりました)

 

見てる最中に何度も心に刺さる場面や言葉もあってちょっと涙くんだりして、まぁそういうお話なのでできすぎてるところもあるのかもしれないですけど、やっぱりハッピーエンドは最高だし、これ大規模公開じゃないんで地方の方とか見るの大変かなとも思うんですけどできるだけ沢山の人に見て欲しいなと思って書き散らしてしまった…

つらい作品に疲れた人、舞台や映画好きなみなさんにこの素敵な作品が届きますように…!!

おかえりなさい、映画館。

「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」が初日から大変な動員数を記録して各所が大変な騒ぎになっていますね。

私自身も鬼滅の刃のファンなので、人で賑わう映画館に見に行ってきました。因みに推しは煉獄さんとしのぶさんです。

それは置いておいて。


このブログを読んでいる方は、ほぼ私を知っている人、Twitterでフォローしてくださっている方かなぁと思うのでご存知かと思うのですが、私はとにかくエンタメのオタクです。

特に映画と宝塚が好きです(前置き)


今年コロナでありとあらゆる劇場(映画館もここに含みます)が興行を出来なくなり、規制が解除されてからもいろんな劇場が苦しい状態だったと思います。

映画館ではずっと同じ予告編を見せられていました。あまり映画を見ない人にはピンとこないかもしれないんですけど、日頃から(少なくとも月に2〜3回以上映画館に行く)人は「なんかもうこの予告飽きたな…」ってくらい今年はずっと同じ予告を見ていたんじゃないかなと思います。

私は見てました。007とか2分の1とかいつ見に行っても今年頭からずっと流れていたなぁと。

で、ここからが本編なんですけど。

今日「鬼滅の刃」の予告編、ここ最近ではこんなに新しい予告編を見ていなかったな!!新作映画ばっかりだ!!という感じでとても嬉しかったんですよね。

今日流れた予告編です(カッコ内は予告編内で書かれていた公開日です)

10/17 TOHOシネマズ錦糸町

「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」

ワンダーウーマン1984(12/25)、夏目友人帳石起こしと怪しき来訪者(1/16)、映画銀魂 THE FINAL(1/8)、羅小黒戦記(11/7)、モンスターストライクTHE MOVIE ルシファー絶望の夜明け(11/6)、夏への扉(2/19)、シン・エヴァンゲリオン劇場版 :|| (1/23)、えんとつ町のプペル(12/25)、映画ポケットモンスターココ(12/25)、新解釈三國志(12/11)、罪の声(10/30)、STAND BY MEドラえもん(11/20)、約束のネバーランド(12/18)


14本!!14本も!!

「近日公開」とか「coming soon」とか書いてない予告編が!!14本!!ここ最近こんなに沢山の予告編を見ていなかったので、映画ファンである私は本当に嬉しくて、本編が始まる前にちょっと泣きそうになりました。

これを全国で何十万人何百万人の人が鬼滅の刃と共に見るんですよ。

これがどういうことか。ヒット映画が次のヒット映画を連れてくるんです。

もちろん地域差もあると思うので、どこの映画館でも同じ予告編が流れているわけではないですが。

もちろんまだまだコロナは油断できなくて、これからの時期はインフルエンザも怖いので、これらの作品が「本当にこの通りに公開される」という保証は全くないのですが…

少なくとも鬼滅の刃という一本の映画が、少しでも人々を映画館に呼び戻すきっかけになってくれたらいいなぁと思わずにはいられないのです。

市松は市松で快適だったんですけどね…(苦笑)

あとは鬼滅で映画館クラスターとか出ないといいな!!


お帰りなさい人で賑わう映画館。

あとは少しでも早く、洋画の大作も映画館に来るといいな…!!




以下は私が6月以降で見た映画で予告編から見られた作品の予告編のまとめです(他にも見た作品はあるのですが本編に間に合うように見た作品に関しては予告編を見ていないので書いていません)

公開日が変わったり配信スルーされたり規模が変わっちゃったり色々あったし、洋画大作が次から次へと延期やなんやしてたらアニメばっかりになったりしたな…

とにかくずっと2分の1とドラえもんの予告を見続けたな…という記録です。

他の映画オタクもずっと同じ予告編見続けたりしたでしょみんな…

新作映画の予告が見られるって嬉しいことですね。


6/7 TOHOシネマズ錦糸町

午前十時の映画祭「サウンドオブミュージック」

騙し絵の牙(6/19)、Mother、トップガンマーヴェリック(12/25)、透明人間(近日)、クワイエットプレイス(近日)、ソニックザムービー(近日)、ドクタードリトル(近日)、ランボーラストブラッド(6/26)、ペインアンドグローリー(6/19)


6/21 TOHOシネマズ日比谷

「ドクタードリトル」

今日から俺は!劇場版(7/17)、ソニックザムービー(6/26)、ムーラン(9/4)


6/25 TOHOシネマズ錦糸町

「ストーリーオブマイライフ 私の若草物語

コンフィデンスマンJPプリンセス編(7/23)、トップガン(12/25)、007ノータイムトゥダイ(11/20)、ブラックウィドウ(11/6)、透明人間(7/10)、ソニックザムービー(6/26)、ランボーラストブラッド(6/26)、ドクタードリトル(上映中) 


6/26 TOHOシネマズシャンテ

「ペインアンドグローリー」

異端の鳥(2020秋)、ジョーンの秘密(8/7)、ライドライクアガール(7/17)、バルーン奇跡の脱出飛行(7/10)、カセットテープダイアリーズ(7/3)


6/27 TOHOシネマズ錦糸町

ソニックザムービー」

劇場版鬼滅の刃無限列車編(10/16)、映画ドラえもんのび太の新恐竜(8/7)、コンフィデンスマンJPプリンセス編(7/23)、今日から俺は!劇場版(7/17)、アダムスファミリー(今秋)、2分の1の魔法(8/21)、ドクタードリトル(上映中)、モンスターズリーグ(2021年春)、トロールズミュージックパワー(10月)


7/12 TOHOシネマズ日本橋

風の谷のナウシカ

コンフィデンスマンJPプリンセス編(7/23)、今日から俺は!劇場版(7/17)、映画ドラえもんのび太の新恐竜(8/7)


7/23 TOHOシネマズ日比谷

千と千尋の神隠し

糸(8/21)、思い、思われ、ふり、ふられ(8/14)、2分の1の魔法(8/21)、映画ドラえもんのび太の新恐竜(8/7)、ムーラン(近日)


8/1 丸の内ピカデリー

ダンケルク

ワンダーウーマン1984(10/2)、TENET(9/18)


8/5 TOHOシネマズ上野

「人体のサバイバル!/がんばれいわ!ロボコン

糸(8/21)、思い、思われ、ふり、ふられ(8/14)、映画ドラえもんのび太の新恐竜(8/7)、映画プリキュアラクルリープみんなとの不思議な一日(10/31)、働く細胞!!(9/5)、東映まんがまつり(8/14)


8/10 TOHOシネマズ日本橋

ぐらんぶる

青くて痛くて脆い(8/28)、糸(8/21)、思い、思われ、ふり、ふられ(8/14)、窮鼠はチーズの夢を見る(9/11)、弱虫ペダル(8/14)


8/11 TOHOシネマズ上野

「映画ドラえもんのび太の新恐竜」

STAND BY ME ドラえもん2(coming soon)、映画クレヨンしんちゃん激突ラクガキングダムとほぼ4人の勇者(9/11)、映画ポケットモンスターココ(12/25)、2分の1の魔法(8/21)、映画プリキュアラクルリープみんなとの不思議な一日(10/31)、東映まんがまつり(8/14)、弱虫ペダル(8/14)


8/17 TOHOシネマズ日比谷

インセプション

ソウルフルワールド(12/11)、君の瞳が問いかけている(10/23)、星の子(10/9)、アダムスファミリー(9/25)、2分の1の魔法(8/21)、TENET(9/18)


8/23 TOHOシネマズ日本橋

「2分の1の魔法(吹替)」

えんとつ町のプペル(12月)、映画ポケットモンスターココ(12/25)、STAND BY MEドラえもん2(coming soon)、劇場版鬼滅の刃無限列車編(10/16)、映画クレヨンしんちゃん激突ラクガキングダムとほぼ4人の勇者(9/11)、ソウルフルワールド(12/11)、ブラックウィドウ(11/6)、トロールズミュージックパワー(10/2)、キングスマンファーストエージェント(9/25)、アニメ思い、思われ、ふり、ふられ(9/18)、Perfume Reframe THEATER EXPERIENCE with you(9/4)


9/4 池袋グランドシネマサンシャイン

海の上のピアニスト イタリア完全版」

スパイの妻(10/16)、ナイル殺人事件(10/23)、ワンダーウーマン1984(10/9)、マティアス&マクシム(9/25)、TENET(9/18)、ミッドウェイ(9/11)、チィファの手紙(9/11)


9/18 丸の内ピカデリー

「TENET」

DUNEデューン(近日)

2019年エンタメ摂取記録。

今年も1年いろんなものを見聞きしました!

2019年観劇録。

◼︎雪組

ファントム13回(新公ライビュ込)/20世紀号に乗って6回/壬生義士伝12回(新公込)/ハリウッド・ゴシップ1回/はばたけ黄金の翼よ3回

◼︎星組

霧深きエルベのほとり2回/アルジェの男1回/GOD OF STARS1回/ロックオペラモーツァルト1回

◼︎花組

CASANOVA1回/A Fairy Tale1回

◼︎月組

夢現無双5回(新公込)/チェ・ゲバラ1回/I AM FROM AUSTRIA2回

◼︎宙組

オーシャンズ11 1回

合計51公演


◼︎その他

日生劇場「Love Never Dies」/シアターGロッソ「ルパンレンジャーvsパトレンジャー素顔の戦士公演」/X-QUEST「トリコロールスター(青いザクロ)」/男劇団青山表参道X「エンドレスリピーターズ」/帝国劇場「ラ・マンチャの男」/野田地図「Q」男劇団青山表参道Xクリスマスイベント/X-QUEST「三獣士」

合計8作品


◼︎映画(映画館で見たもの)

ドラえもんのび太の月面探査記/女王陛下のお気に入り/PRINCE OF LEGEND/映画プリキュアラクルユニバース/アベンジャーズエンドゲーム (字幕吹替各1)/名探偵ピカチュウ(吹)/ルパンレンジャーvsパトレンジャーvsキュウレンジャー/プロメア/ゴジラKoM(IMAX3D)/アラジン/スパイダーマンファーフロムホーム(MX4D吹)/ミュウツーの逆襲evolution/天気の子(4回)/ライオンキング(吹)/ロケットマン/僕のワンダフルジャーニー/ワンスアポンアタイムインハリウッド/BangDream!FilmLive(発声OK)/イエスタデイ/ジョーカー/HiGH&LOW THE WORST/映画スター☆トゥインクルプリキュア/IT THE END/アナと雪の女王2(字幕1吹替2/Dolby cinema)/シティーハンター 史上最香のミッション/劇場版仮面ライダージオウ Over Quartzer/ドラゴンクエスト Your Story/映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ/ヒックとドラゴン3/STAR WARS スカイウォーカーの夜明け/仮面ライダー 令和 ザ・ファーストジェネレーション/テッド・バンディ/午前0時、キスしにきてよ

合計34作品


今年見られてダントツ良かった作品は今更いうまでもありませんが雪組の「20世紀号に乗って」、次点が「ハリウッド・ゴシップ」かな…雪の別箱とても良かった…

20世紀号に関しては時間が許す限り見に行けて本当に良かったと今噛み締めています…

もっと見たかったな。

なんで円盤でないのかな。まだ遅くないよ出して…20世紀号は感想まとめブログを書こうと思ったのに書けなかったな…

お芝居として好きだったのは宝塚では「霧深きエルベのほとり」「チェ・ゲバラ」、ショーは「クルンテープ 天使の都」ですね…

まだ繰り返し見ることが叶うなら見たい…とても楽しかったので。

宝塚以外もちょっとは見に行けたけど来年はどうかしら…

映画は割と本格的にホームに戻ったな!という感じで映画館に通えました。30本以上映画館で映画見たのなんて何年ぶりかな

同じ作品何回も見に行ったり何故か天気の子(7月公開)を11月になって拗らせたりしましたけど、あれだけロングランしていて4回しか見に行けなかったの不覚だったかもしれない。

もっと早い段階でもっと見に行けば良かった。

今年は本当に映画の当たり年で、好きな作品がたくさんあって幸せでした!

「映画スタートゥインクルプリキュア」とか「映画すみっコぐらし」辺りは大人にも是非見て欲しいくらい素敵な作品で子供向けだって侮れないと思ったし、

「HiGH&LOW THE WORST」では素晴らしいアクションを堪能できたし、

アベンジャーズ」「STAR WARS」という大タイトルが同じ年に終わりを迎えるのもなんか凄かったですね。

この年末は「午前0時、キスしにきてよ」がだいぶ私の中で熱いんですけども、2が劇場公開されずに涙を飲んだ「ヒックとドラゴン3」がスクリーンで見れた喜びも噛みしめたりと割と忙しい…

エンタメたくさん浴びました!

来年もたくさん浴びたいです!!


≪番外編≫


今年買って良かったもの。

◼︎「20世紀号に乗って」のル・サンク、舞台写真その他諸々

ブロードウェイ・ミュージカル 20世紀号に乗って―宝塚ステージ写真集 (タカラヅカMOOK TAKARAZUKA STAGE COLLECTI)

ブロードウェイ・ミュージカル 20世紀号に乗って―宝塚ステージ写真集 (タカラヅカMOOK TAKARAZUKA STAGE COLLECTI)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝塚クリエイティブアーツ
  • 発売日: 2019/04/18
  • メディア: ムック

円盤が出なかったので記憶を留めるために必要なものでしたね…


◼︎画廊でお迎えした新進気鋭作家様方の絵の数々や画集

高松和樹画集 私達ガ自由ニ生キル為ニ

高松和樹画集 私達ガ自由ニ生キル為ニ

  • 作者:高松和樹
  • 出版社/メーカー: 芸術新聞社
  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: 単行本

今年始めた趣味のひとつ「画廊めぐり」なんですけど、混みすぎてる美術館に行かなくても素敵な絵が色々見られる上に何億とかしないので買えるんですよすごい…

家にお気に入りの絵があるとかいう幸せ…!!


◼︎リージョンフリーのポータブルDVDプレイヤー

海外のリージョンのDVDをパソコン部屋まで行かなくても手っ取り早く見るために買ったんですけど便利です!


以上!!

来年も色々なエンタメ浴びたい。

皆様良いお年を!!

砂上の楼閣に愛を込めて。【雪組KAAT公演ハリウッド・ゴシップ】

2019/10/17 11時公演観劇


【ネタバレはします】

記録的猛威を振るった台風のせいで数少ない公演が中止になったりもした今公演。

見に行けないかもしれないと思いつつ何とか1回だけでも見にいくことが出来て本当に良かった!

映画の世界をもとにした作品をここのところ見る機会が多くて、元映画オタクの血がとても騒いでしまうんですが、「ハリウッド・ゴシップ」もそんな作品のひとつでした。

簡単に言うとめちゃくちゃ刺さりました。

刺さり過ぎて、ハリゴシの記事は書かないなーと思っていたのに書いている次第です。

田渕くんありがとう!!があとからあとから湧き上がってくるので前から好きだった田渕先生のことがもっと好きになりました!!

田渕先生のことを田淵先生と書いている人(結構いる)はこの機会に田渕先生の正しい漢字を覚えて帰ってくれると私が嬉しい!!

映画の薀蓄は今回は…あんまり書かない…。


◾︎田渕先生の演出のココが好き!

・正塚イズムを感じる。

いや似て非なるものなんですけど、正塚作品にある「主役がセンターでスポットを浴びながら歌ったり踊ったりしてる間群衆が行き交う」演出が私はめちゃくちゃ好きなんですけど、田渕先生もそれやるんですよね。

ハリゴシだと1幕ラストみたいなやつ。

色んな人の人生が交錯している感じがして好き。

・主役じゃない人の人生をめちゃくちゃ深読み出来る

今回でいうとジェリーとアマンダさんですね。むしろそっちのスピンオフを見たい。見せてくれ…

ルネサンスの時には「本当はメディチ家もっと描きたいんでしょ!?尺足りなかったんでしょ!?ねえ!」ってなりましたが今回は完全にジェリーとアマンダさん。絶対田渕先生の頭の中にはあるはずなんだあの2人のドラマが…事細かにあるはずなんだ…(思い込み)

妄想の余地がある作品が大好きです。故に多少の雑さは気にならない…でもこれ合わない人絶対いると思うから一長一短ではあると思う私は好き。


◾︎ハリゴシココが好き!

・ほぼほぼ「サンセット大通り

これは加点ポイントになる人とマイナスポイントになる人いると思うけど私は加点ポイントです。

アマンダさんはノーマ・デズモンド…だって作中で出てくるサロメも同じだもの。

名匠ビリー・ワイルダーの名作なので未見の方はこの機会にぜひ…ミュージカル版もあります。


・どんどん垢抜けていくコンラッド

冒頭シーンの「これは売れない」と思うところからのアマンダレッスンからのあの化け方よ…

あと咲ちゃんスタイルがいいからスーツスタイルをずっと見ていられる至福の時間…素材がいい…わかる…

マタドールは脚が5mある(ない)


・ジェリーという世界の恋人

すごい人間味ある。いや一回しか見てないから全然まだ咀嚼しきれてないんだけども。

嫌なやつなんだけど、その振る舞いに対して受ける罰としてはいささか重いところが逆に美味しい。

命が救われたのは田渕くんの優しさと私は勝手に思っています。

ヤク漬けになる彩凪翔って多分もうあまり見る機会なさそうだからすごい貴重…

あと冒頭のスクリーンに映されるドラキュラ伯爵は反則だ…あれはずるい…


・出てくるだけで面白いきゃびぃちゃんとまっちー

役名で言え。

いや反則ですわ…ずるい…あれは…


狂言回しの愛すみれ

適材適所って言葉このためにあるんじゃないかな


・ダンスシーンを見れば納得のエステラ・バーンズ

作品によってムラがある潤花ちゃんですけど、私は今公演の彼女はとても好きです。

サロメのダンス、すごく好き。

あの場面を見ればジェリーが「スターの素質がある」と思ったのも作中で納得できたというか。

あとデュエダンがとにかく2人揃って振り付けも含めて可愛い!!

あんな振り付けは多分もう見ることないだろうな…というか咲ちゃんも潤花ちゃんもダンサーだから、ああいうタイプの振り付けされることは本当に珍しくと思った…珍しいものを見た気持ちでいっぱい…可愛かった…


・エキストラ仲間3人組

カリ様がとくにやべえ(見た人にしか伝わらない)


・カフェの客(おばあちゃん)

羽織ちゃんがとにかくすごく美味しい…


・100期の使い方

ゆめくん羽織ちゃん歌ソロパートあり、うえんつはエキストラの中でも目を惹くし、汐聖くんは短いながらダンスソロパートありで100期めっちゃ好きなのでありがたいしかなかった…



◾︎グッと来てしまったところ

・2幕のODジェリー

私、好きな俳優がたくさん薬でダメになってるんですよ。死んでる人もたくさんいる。

だからこそあの姿のジェリーを見るのが本当に辛かった。辛いと思わせてくれるほどの翔くんの演技力圧巻。

ジェリーがあの作品の先ヒース・レジャーになるのかロバート・ダウニーJrになるのかすごく考えてるけど、多分後者かなって。

後者であってほしい。


・幼い頃に見た映画を語るコンラッドエステラ

「映画スターを目指したきっかけは?」という2人の掛け合いの場面。

コンラッドが挙げた「ゾロ」を聞いて本当に泣きそうに…これ分かってて関連付けるためにそのタイトルですよね?他にもたくさんありそうなものを。わざわざ「子供の頃に見たんだ」って咲ちゃんの口から語らせるタイトルがそれとは。

『風の錦絵』『ZORRO 仮面のメサイア』 [DVD]

『風の錦絵』『ZORRO 仮面のメサイア』 [DVD]

エステラが挙げていたキートン、ロイド、チャップリンも言わずもがな私も散々見たし大好きなのでありがとうという気持ち(真似そこそこ上手かったのもまた良し!)


コンラッドがアマンダに別れを告げにくる雷の夜

感情なんてとうの昔に置いてきたみたいな感じでコンラッドに語りかけるアマンダさんが振り向いたらあの目元。完璧すぎる。

完璧に絵になる。余計なセリフいらないじゃんあれだけでアマンダさんの気持ちがこっちに伝わるよ最高。


・フィナーレ

5億点(ガバガバ)


◾︎ちょっと気になったところ

・冒頭出てくる作品が「椿姫」「ドラキュラ」だったので30年代の話だと思ってしまった…20年代なんだよな…

そもそもトーキーを初めて撮るからオーディションするところから始まるやつだった。


・雨唄も20世紀号もこの年代の作品だけどなんかドラマにしやすいの?そうなの?どっかで見た!!がめちゃくちゃ多い…曲も琥珀思い出したり、あちこちで20世紀号思い出したりetc…(まあ好きなので別にいい)


・ジェリーの事故からのラストまでが怒涛のナレーション力技〆だったの「尺〜〜!!」ってなった…まさかの世界大恐慌落ちだったのであの時代の予備知識がないと結構しんどいというか分かりにくいのでは…ヅカヲタは…というか雪のオタクは…幕末と革命期フランスにはそこそこ詳しいが1920年代のアメリカに多分そこまで詳しくない…かもしれない…(これは自虐です)


・お芝居のラストシーンがアステアとロジャースみたいだったのでテンション上がってしまいましたね…ああいうの好きなんで…

あの2人があんな形で出会ってなかったら、もう少し後の時代にちゃんとオーディションで評価されていたら、と思いを馳せてしまったけれどそれはあの作中では叶わない夢…。

でも幸せ。ああいうシーンが見られて。

凄く暗いオチの話にもできたはずなのに希望が見える終わり方してたので良かった。少しだけ優しい世界!


また思い出したら何か書き足すかもしれないです…。

【ネタバレなし】2019年7月19日(金)9時から「天気の子」を見たかった話。

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新海誠監督の最新作「天気の子」を昨日の夜見てきました。

私はあまりアニメに詳しくないのですが、新海誠監督の作品はほぼ漏れなく見ているので今回も楽しみにしていました。

公開日に本当は見に行きたかったけど、いろんな事情で断念して、twitterのタイムラインで流れてくるみんなの濁しまくりな感想を眺めつつ、バレを踏む前に見れたらいいかなくらいの気持ちでいたんですけど見終わってまず思ったことはタイトルの通りです。

というか私の映画オタク人生においてこの作品を公開日の初回に見られなかったこと、割と引きずるレベルだなと…

今年の夏はなかなか梅雨があけなくて(現時点で梅雨明け宣言はまだです)、夏の割にはちょっと肌寒かったりする日が続いたり、とにかく日照時間が本当に少なくて太陽が恋しい。

天候が映画のプロモを手伝うことなんてあるんだなーと笑ったりしていたんですけど。


「天気の子」は、公開初日に全館一斉公開というちょっと珍しいタイプのやつをやっていて。

2019年7月19日(金)朝9時から全ての公開館が一斉に封切りをしたんですよね。

https://www.google.co.jp/amp/s/av.watch.impress.co.jp/docs/news/1193/238/amp.index.html

これは東京にいてあの日あの時間に外が見える場所にいた私が見た景色なんですけど、あの日朝は雨が降ってて。9時にはまだ雨が降ってたんですよ。

午前10時50分くらいかな。雲が切れて陽が照り始めて。

「天気の子」の初回上映が終わる11時過ぎには本当に普通に晴れてたんですよねその後また13時くらいにはちょっと雲が多かったりしたけど。

結局夕方まで(東京の私がいた場所は)雨が降らなかった。

これもう「天気の子」という作品を見るにはあの日の9時の上映が完全に神がかってたと思うんですよ

見た人なら多分分かって…くれる…どうでもいいと思う人も多いかもしれないけど…

体験した作品を現実がお膳立てしてくれることなんて、生きててなかなか体験できることではないと私は思ってるんですよ。

神懸かってたんだなぁと思ったら本当に悔しくて!!この作品を公開初日の初回一斉上映を東京で見られた人は幸運な人だなと思います…本当に羨ましい…羨ましくてギリギリする…

私もあの日あの朝「天気の子」を見て、上映終了後映画館から出て晴れた空を見て帆高の気持ちになりたかったなあ…。


それだけの、ちょっとした覚書とあの日あの朝「天気の子」を見られなくて後悔している話。