東京宝塚劇場宙組公演「天は赤い河のほとり/シトラスの風-Sunrise-」

宙組公演「天は赤い河のほとり/シトラスの風」を見てきました。以下雑感。原作は未読です。ネタバレはふんだんにします。


天は赤い河のほとり

・冒頭遺跡発掘のシーンの台詞が全体的に「なんて?」って感じ(滑舌的な意味で)

・オープニングがアニソンとかヒーローが全員勢ぞろいしたみたいな感じで最初からアガる仕様。オープニングの曲本当すきめっちゃかっこいい!!

・真風さんがあまりに漫画的王子様ビジュアルすぎてすごい。まどかちゃんとの身長差圧倒的正義。いや正直羨ましいとすら思うあの身長差。全体的にまどかちゃんが脚を惜しげもなく出したところで膝を折る必要もないほどの身長差あまりにすごい。宝塚の2.5次元ビジュアルの本気(身長差込み)、全員女性って忘れそうになるわ…

・キックリりんきらが喋り始めるとなんとなく安心する私。

・ティトの愛海ひかるくんが全体的にめちゃくちゃ美味しかった。

・まかまどのあのお姫様抱っこ、想像以上に漫画みたいなお姫様抱っこだったので思わず「ヒッ」って声が出てしまった隣の人(片側は友人だったけど)すみません。凄すぎるでしょ…。

・ザナンザのずんちゃんが柔らかくてピンクのお衣装も似合っていて心優しい義弟感出てて好き。

・マッティワザの愛ちゃんがめちゃくちゃカッコよくて、私愛ちゃんの目線のお芝居がとても好きなんだけれど、今回も目がとても良かった。原作を読んでいないのでこれを見ただけの解釈だけど冷酷なだけの存在ではないなぁと言う感じがしたので特に好き。役の解釈間違ってたらごめん。

・ラムセス出てきた瞬間溢れ出るラダメス感(完全にエジプトが凄くて強いせい)キキちゃんには本当に申し訳ないんだけどラダメ…ラムセス…!!みたいになってしまった本当に申し訳ない(何度でも謝る)

・原作を知らないんですけどラムセスってもっとチャラいイメージだった…チャラさ具合あんな感じなんですか?(原作を読め)

・マッティワザと対峙する時のユーリが、名を尋ねられて「ユーリ…ユーリ・イシュタル!」って力強く言うシーンがとても好き。私は強い女が大好きなので、今回のまどかちゃんは良かった。発声を変えたのか分からないけど、以前より声が落ち着いてしっかり聞こえるようになったのが嬉しい驚きだった。運命を受け入れて一歩を踏み出す女、美しくないですか。大好き。

・少女時代ナキアの華妃まいあちゃんの声がそれはもう美しくて、宙組さんはこういうさあ!すごい綺麗な歌声で歌える娘さんがザクザクいるのすごいよ!全然ソロ貰ってないけどみんな!!もっと使ってー!綺麗な声きかせてー!

・ウルヒとナキアの回想シーン辺りから「もしかしてこれはすごく私好みのサイドストーリーが本来展開されているのではないか」という気持ちで頭がいっぱいになる

・お祭りのシーン目が足りないみんなあちこちで色々してるー!大体ソラカズキ(カッシュ)見てたー!

・この祭りの前のシーンにシュバスのもえこちゃんとゾラの優希しおんくんがいなかったのが多分この後のシーンにかかってきてるんだよね。

・皇帝の前で舞を舞うカイルとユーリのなに…この…すごいキラキラしてる…あと身長差がすごい…(何度でも言う)ここのユーリのグリーンのドレス好き可愛い。

・皇帝の前でユーリは跪いたりしてなかったけどあれはおっけーなのかな…細かいことは気にしなくて良いのかな…

・カイルの処刑をなんとかするために名乗りをあげるティトがその後の展開により思っていた以上に重要人物だった

・ラダメスとアイーダが幽閉されてたみたいな地下牢にラスプーチンめっちゃいる!!!!!!!(ラスプーチンではない)

ラスプーチンのボスみたいな安心感すごい芝居する人いると思ったら翔兄貴だった(ラスプーチンではない)

・ティトの尊い犠牲により唐突に登場する「鉄」とかいうパワーエレメント

・作り方ろくろく聞く前に脱出してますけど大丈夫なんですかね…

・ラムセスの母上と姉妹君達があまりに可愛いんですけど出てきた瞬間に思わず笑ってしまった…あまりにかわいい…

・ネフェルティティ様もうまんま彫刻みたいなお顔されてますね…あとほぼアムネリス様ですね…

・好きな声で喋る彫刻家(トトメス)だな!と思ったら安心と信頼の松風輝であった…ほんと安心感ある…

・ネフェルティティ様に会いたいとかいうユーリの命知らずすぎる発言に付き合ってくれるラムセス根がいい人すぎるでしょ…と思っていたらユーリがさらに斜め上をいく命知らずな行動起こしててもうこれイシュタル(愛と美と豊穣の女神)っていうかヴァルキリー(戦女神)みたいな感じじゃねえのみたいな…気持ちに…あまりに命知らずすぎるでしょ…いいけど…

・ラムセスまじラダメス…

・俺の女にしたいと割と本気でユーリに対して思ってるくせにカイル生きてんじゃね?あの辺行けば会えんじゃね?みたいなことサラッと教えてくれるラムセスまじファラオの器。

・ウルヒとナキアの回想⑵を見た私「これはもうナキアを中心にした上田久美子案件じゃん!!!!!!!!むしろこっちを見せろ!!!!!!!!!!上田久美子作演出で!!!!!!!!」

・銀橋で再会したカイルとユーリのデュエットを聞いて、WSSの時には全く思わなかった「まかまどの声の相性がいい!!」という喜びを得たので、もっと2人の歌が聴きたいと思った。WSSの時のまどかちゃんはもっと耳に刺さるような声だったのでユーリは本当にいい…良かった。

・泉が埋められたら元の世界に戻れない、って言われたユーリがここに残る!って言うシーンも好き。

ヒッタイトとエジプトの戦いで銀橋でカイルとラムセスが殴り合うんだけど2人とも体大きいし、立ち回りも大きいし、あのシーンだいぶ怖いんじゃないかなとハラハラしてしまった…足踏み外したりしたら大変…

・すごく普通に仲間として混ざってるマッティワザ愛ちゃんカッコいいけどどんだけエピソード端折られたん…

・エジプトが負けてラムセスが「お前とユーリの子供を嫁にもらう!」みたいな捨て台詞吐くシーン普通にニヤニヤしてしまった…この時点で約束されたハッピーエンドが見える…

・ウルヒ&ナキアとネフェルティティ様の処罰や処遇のシーンを見た私「ネフェルティティ様も含めて完全に上田久美子案件…これはもう絶対に上田久美子案件だわ…」

・「彫刻は片目だけ黒が私にはお似合い」って言うネフェルティティ様の生き方あまりに悲しすぎるでしょ…ネフェルティティ様がいなくなった世界で片目だけ黒の石をはめ込んだ彫刻作るトトメスも悲しいでしょ…

・カイルがユーリに跪いて愛の言葉を告げるシーン、あのナイト座りほんと宝塚見てるって最高に感じる好き。前任のナイト座りも変な声が出るほど好きだったけど真風さんのナイト座りもほんとかっこいい。

戴冠式すごいハッピーエンドの塊みたいな空気感だし曲も好きで幸せな気持ちになれる。

・もう1年くらい贔屓や推しが苦しんだり苦しんで死んだり別れたりすれ違ったりあの世に行ったりする作品しかまともに見ていないのでこういう大団円すごい心に染みる…あと半年くらい推しは別れたり死んだりあの世に行ったりし続けるのが確定しているのでそのうち幸せになってくれたらいい…。


シトラスの風-Sunrise-」

・ロマンチック・レビューシリーズの中ではこれが1番好きなんですけど、結構改変が大きくて記憶の中のシトラスとは(演者も違うので)ほぼ別物みたいな気持ちで。

・岡田ショーの何より好きなところはその色彩の鮮やかさなんだけど、オープニングのあのカラフルなパステルカラーがズラッと並んでるの見るだけで本当にテンションが上がるとにかく美しい!

・愛ちゃんとソラカズキが好きなのでそこを見るだけで忙しいショーだった…マギーさんもこれで見納めだと思うと少し寂しい気持ちに。

・ステートフェアーは白いふわふわのワンピースが似合うまどかちゃんが可愛くて仕方なかった

・あとどうやっても視界に飛び込んでくる松風輝(市長)

・間奏曲、キキちゃん白いお衣装似合うね〜!

・Mr.Bojanglesは少しだけどセンターで踊るすっしーさん(大好き)と、周りでキレッキレに踊る若手の対比が見ていて楽しくて。

クルッと回りながらジャンプするみたいなソラカズキすごい好きだし、ビシッと止まるるいまきせのダンスも好き、愛ちゃんの大きくてカッコいいダンスも好きなのでやはり目が足りない事態。

・アマポーラはセットがほんっっっっと綺麗あのセット見るだけで価値があると思うくらいアマポーラのセット好きアール・デコ風で素敵!!場面もロマンチック

でもメインで出てる人たちちょっとの場つなぎの後全然違うお衣装に違うテンションの場面で出てることが多くて早着替え大変そう。シトラス元からロマンチックな作りの割には割とハードなショーのイメージあるけど…

ノスタルジアは「誰も寝てはならぬ」が大変印象的なお芝居仕立てのシーン

ここもまどかちゃんのお衣装が大変可愛らしくて素晴らしいわ…白が似合う…でもあのお衣装後ろのフリルレースが地味にボリューミーで結構重そうでは…と思ってしまった(どうでもいい)

・士官のあっきーがあまりに立ち振る舞いがロイヤルで良い…

・ロケット!すごい叶ゆうりに(化粧顔が)似ている子がいて気になって仕方なかったんだけど誰だか分からない!!←

目の描き方だと思うんだけどな…

・明日エナは私が宝塚大好きになったきっかけといっても過言ではないくらいのシーンなので、何度見てもやっぱり大好き。真風さんもキキちゃんも少し音をためがちな癖があると思うんだけど、さすがの西野先生(指揮)なのでためがちが気にならずに聞けたのが大変ありがたい。

・ジャケットはだける振りの時の愛ちゃんの思い切りの良さと楽しそうなところ見ててほんと楽しくなってしまったし、腕で8の字描くみたいな振りのところのソラカズキがなんかもうめっちゃ振り切れててそう言うとこ好きなんだよなーと思いながらガン見してしまった。楽しいシーンを楽しそうに踊る人が大好き。

・あとソラカズキなんですけど、腕を伸ばした時の腕から手の角度がめちゃくちゃピシッとしてて綺麗なんですよね最高大好き。踊ってる時ちょっと重心低い(ストリート系ダンスの動きに近い)のも好き。ちょっと異質に見えるから動けばすぐわかる…

・間奏曲、マギーさんの銀橋。これ雪組SV!の時のコマちゃんみたいなさよなら意識した書き下ろし歌詞のシーンにしてあげることはダメだったのかなあ…。色々思うことはあると思うんだけど、退団者にただ場面与えるだけって言うのも何だか少し寂しいかなぁ。

・Sunriseのセットが噂には聞いてたけど完全にSUN!!!!!みたいな感じだったのでちょっと面白くなってしまったし、まかまどお二人ともお衣装がめちゃくちゃカラーリング太陽の塔だったので絶妙なダサさがあった…もうすこしさあ!もう少しなんとかさぁ!!

・デュエダンが短いけどその後の都合もあるので仕方ない…

・白燕尾の大階段も綺麗だったな。前半が比較的色の洪水で殴られる感じだったので後半が黒(明日エナ)、そして白(大階段)って感じで変わっていくの新鮮な気持ちになる…

宙組さんの群舞、ソラカズキを知ってからはソラカズキを見たいなぁと思って実際ソラカズキを見ている時間が大変多いかと思いきやどうしても見てしまうのが松風輝(まっぷー)

・まっぷーはどうしていつもあんなに顔で踊るんだろう…他を見たいと思ってもまっぷーが顔で踊ってるのどうしても気になっていつもいつも見てしまう…まっぷーのダンス自体も結構好きなんだけど顔の主張がめっちゃ強いほんとすきつい見ちゃう

いつまでもそのままでいてほしい。

・群舞真ん中3人含め宙組さんはやっぱり大きい人が多いので一斉に動くと圧がある。かっこいい。ていうか宙組やっぱいつ見ても人数が多い…多いよ…単純に人数自体の圧もあるわ…

・フィナーレ、娘1のエトワールがあまり好きではないんだけどこれは仕方ない仕方ない。

・階段降り人数も多い…!(3人組とかもあるので)

・主題歌がスローテンポなのでラスト銀橋に並んだ時の手拍子がしづらいということに、今回初めて気がついたりなどした。



最初は「再演やりすぎだろ」とおもいつつ何だかんだシトラス楽しみに見に行ったんだけどこれはどっちかっていうと芝居で通えるタイプのやつだなと…思った…

宙組さんまだまだ勉強不足で顔と名前が一致してない人多いのでしばらくまた要勉強…天河面白かったな…

曲が全部いいなと思ったら青木朝子先生で納得したわ…

最近BADDYハマった人なら天河の音楽も多分好きだと思うわ…(最初のピースフルプラネット地球から恋の鎖くらいまでとかBADDY覚醒辺りの曲書いてる方です)

あと天河好きな人は多分エルアルコンも好きだと思う…

天河見ながら何故かところどころエルアルコン思い出したので…

楽しかったです宙組さん。