宝塚歌劇団月組公演「雨に唄えば」@赤坂ACTシアター

2018/06/24 11時公演

雨に唄えば」は宝塚初演の星組日生劇場公演にそこそこ通った以来の観劇。私は当時安蘭けいさんと佑穂さとるさんが好きだったので、あの星組の「雨唄」が大好きでした。(すごい余談かつどうでもいい話なんですけど、佑穂くんの発声の先生が好きすぎて、雨唄以降彼が退団するまでずっと「先生」って呼ばせていただいてました)

宙組再演は見てません。今思うとなんで見に行かなかったんだろう。

元々アメリカのミュージカル映画は大好きで、オリジナル映画の雨に唄えばも大好きです。

久々の雨唄、今の月組で好きな輝月ゆうまさんがリナをやると決まった時から絶対何度か見たいって思った←

以下感想。


◼️1幕

・冒頭の映画プレミアをするチャイニーズシアター前のシーンで警察官が足りてなくてファンの女役の子がガード用の縄持ってるのが気になってしまった…ファンなのにお行儀がとてもいい…(笑)休演者が増えたから、多分そういう事情で本当は4人いた警察官が1人減ったんだろうね…カツカツの人数でいくつもグループ分割して公演回すの、生徒の負担が大きいから3分割は今回やりすぎだったんじゃないかなって冒頭でちょっと思ってしまった。

・オルガ役の玲実くれあちゃんの黒ドレスのスリットから伸びる脚がめっっっっっっちゃ綺麗でいい。

・初演でゼルダやってたまゆみ姐さん(五峰亜季)がベイリーやってんの時の流れを半端なく感じる…もう踊りまくるまゆみ姐さんはみられないんだろうか。

・れんこんくん(蓮つかさ)のデクスター監督あまりに可愛すぎでは

・美弥ちゃんがエロくないという話は聞いていたけど出てきた瞬間本当にエロくなくてちょっと困惑したりなど

・リナがデカい。思ってた以上に大きかった…でも可愛い。地黒だからあの色の肌塗るの結構大変そうだなって思ったけど前の公演でもっとヤバイ色塗ってたから肌色なだけ大変さはマシかなって。

・珠城りょう、あまりにも男の背中では…出てきた瞬間からあまりに完璧な男の背中…

・少年時代のコズモ役のまのあ澪ちゃん小さくて可愛い…下級生なので体が軽くてタップシューズの音も綺麗に鳴ってたね〜。

・「宮廷の反逆児」の映像のリナまゆぽんが普通に可愛くて、このガタイでこの可愛さは好きになっちゃうやつだな…って思いながら見ていたし、その後初めて喋るシーンで客席がザワザワッてなったところでなぜか私も嬉しくなった。

・パーティ会場に向かおうっていうコズモに「歩いて行く」っていうドンがコズモに自分のコートを着せるシーン。ドンの「これで君がドンに見える」みたいな場面を見た私「あまりにガタイが違いすぎて身代わりには無理があるのでは?出た瞬間バレるのでは?」

・ハリウッド大通りの街の男、街の女の皆さんが小道具なんかも使いつつ割と好き勝手にお芝居してるのを見て「月組見てるな」と思うなど。ドン・ロックウッドよー!でドンに走りよったあたりなんてみんな口々にカッコいい〜とか言ってて面白い。

・キャシーに抱きつくドン、事案すぎる。

・キャシーに助けを求められた通りすがりの警察官がドンに気付いて会話をしたあと去っていくところ、「かっこいい〜〜〜!」って噛みしめるように言ってたのが可愛すぎた。あの当時(20s)銀幕のスターがどれだけ特別な存在だったかよね。

・今までは全然気にしてなかったけどキャシーがドンの映画を1本しか見たことがなくて〜とかお芝居じゃなくてパントマイムをしてるだけ、のシーンでこのキャシー鼻に付く女だなと思ってしまった…。何だろう台詞回しの小馬鹿にしてる感かな…。

・珠城りょうドンの「君、僕」の歌い方で「君が俺(BADDY)」を思い出してしまった。

・キャシーと別れてシンプソン亭(パーティ会場)に行った後のドンがコズモに憔悴して話しかけるシーン好き。そして遠近法が効果をなさないリナの大きさ。

・トーキーの紹介映像の朝陽つばさくん、代役とは思えない明瞭さで好きになっちゃうやつだこれ〜ってなるなどした。やすくんの休演は本当に残念だったけど、こうして出来る子にスポットが当たることは嬉しい。

・トーキーなんてくだらん、って言ってるみんなに対して「でも馬のいらない馬車が出た時もみんなそう言ってたんだ」って言えるコズモは本当に優秀な人間だと思う。頭が良い人がいる話って安心感ある。

・ケーキからキャシーが出てきた瞬間のドンのパァッとした顔とキャシーのうわって感じの対比好き。あそこお菓子配ってるんだけどあんまりちゃんと見られなかったので2回目はもう少しちゃんと全体を見たい。

ショーガールのあまの輝耶ちゃんあまりに可愛い(彼女大きいよね?)

・朝霧真くんがとにかく目立つ…

・撮影所、カウガールのみなさん可愛いがすぎる。ショーガールだのカウガールだの出てくるたびにお衣装がコロコロ変わって大変そうだけど可愛い。

・ドンが次の作品について語る時、コズモがちょっとさわりを聞いただけで「こんな話だろ?」って言えるところコズモ!!って感じで好き。コズモは良心。

・美弥ちゃんのめーくあらふ、あの空間を埋めるの大変だろうにと思いつつとても好き。単純に美弥るりかにピンスポが当たっているという事実にテンションが上がる、あのナンバーもコミカルで好き。上から白い人型のやつが降ってきてぶってぶたれてみたいなフリのところが初演も大好きだったんだけど今回もとても良かった!あの肩のやつはどういう仕組みなんでしょうね…。

・「闘う騎士」の撮影現場、リナがキャシーを追い出したってドンが聞いてからの撮影風景のサイレント映画感が最高だなっていつ見ても思うんですよね…。喋ってる言葉はドンはリナをめっちゃ罵っててリナも応戦してても、画面に映るのは銀幕の恋人の2人でしかないってところが。

・ただでさえデカいリナがさらにデカいかつらをつけて輪っかのドレスを着ている絵面があまりにずるくないですか。そこはもう完全に絵面の強さの勝ちだなって思うしまゆぽんがうますぎる。

・るうさん所長が「ジャズシンガー」のヒットを受けて「闘う騎士をトーキーで撮るんだ!」っていうとこ、れんこんくん監督の「えぇー…」感すごくいい。好き。

・6週間で未知の技術使って全国公開する映画を撮れって言われる監督の心情、察してあまりあるしモニュメンタル社もしかしなくても割とブラックでは?

・ビューティフルガール、実質岡田ショー(違う)

・キャシーがビューティフルガールから抜擢されてゼルダの妹役に…って言われた時のゼルダの叶羽時ちゃんが「えっ!?冗談でしょ?」みたいな反応してはけてくのその後の流れに繋がっててとても好き。ゼルダもキャシーを疎ましく思うのがここではっきりわかるので。

・ドンとキャシーが再会していい雰囲気になったところで空気読んで帰るコズモあまりに人間が出来すぎている。タクシー!が好き。

・リナのヴォーカルレッスンの「だかぁ、あたしゎ、きゃれを、がぁん、できにゃい!」が可愛いが過ぎる。絵に描いたような無能のブロンド美女だけどいかんせん顔がいいというサイレント最大の武器を持ちすぎてる説得力ありすぎる。彼女は綺麗!!

・ドンの発声練習、初演と変わらず楽しいシーンで好き。余談。初演の時はドンが歌に入る前段階で日替わりで先生に無茶振り早口言葉を振ったりしてたアドリブコーナー、再演は歌の途中に先生の一発芸的なシーンになっててなるほどー!好きー!!みたいな感じ。手品やったりしてる日もあるみたいでタカラジェンヌはみんな本当に本編以外の芸も磨いて発揮するのすごいね…!!

・モーゼスのタップ、ちゃんと鳴るようにマイクが入ってるとどこかで見たけどあのタップステップ細かくてすごく大変だと思う。限られた稽古期間でよくぞほぼ普段やってないであろうタップをこなしてるわなどと思ってオペラでガン見してしまった。

・ドンコズっていうかたまみやの「エーーーーーーー♪」ハモり可愛いのであの場面のスチールが欲しいです。

・すごくどうでもいいんだけど、レッスンの時に3人いる生徒さんはモニュメンタルと契約している俳優さんなんだろうね?やっぱり。大スターのドンやリナと一緒に練習してる彼らの中に未来の大スターがいるのかもしれないよね…。

・「闘う騎士」のサウンドスタジオ、みんながあれやこれやでリナちゃんを持ち上げまくってる図が最高に好き。そしてカメラが上手側なのにマイクを下手側花壇に設置して「カメラを見つめながらマイクに入るように喋れ」っていう監督いくらトーキー撮影に慣れてないとはいえ鬼畜が過ぎると思うリナちゃんじゃなくても割と無理難題では?

・リナの「ばっかみた〜〜い!」聞くとなんか元気でる。それを受けて「そうだね〜〜バカみたいだね〜〜」してる監督もかわいい。

・「闘う騎士」の披露試写会、観客の皆様の反応が楽しくてガン見してしまう…次は誰がどんな反応をしていたかちゃんと見たいポイント。

・映画が終わってお客さんが出てくるところのセット、初演ではなかった「チャップリンのサーカス」と「つばさ」のポスターが!下手側の壁に!!見つけた瞬間テンションが上がってしまった…。またどうでもいい話するんですけど、ジャズシンガーが公開されたのが1927年10月。つばさが公開されたのも1927年10月、チャップリンのサーカスは1928年1月。まさに時代がサイレントからトーキーに移り変わる時のこの名作のポスターをセットに持ってくるのあまりに最高。中村先生ありがとう。つばさは第1回アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。「闘う騎士」はサイレントなら観客が期待したいつもの「最高のドン&リナ」を見せられたかも知れないけど、トーキーという選択をした故に「あんな最低なドン&リナ二度と見たくない」とまで観客に言わせてしまうのあの時代の映画事情を考えるとアアアアア!!!!!!!!!みたいになる映画好き。

・ドンの家の場面、「闘う騎士」をどうにかすることを考える3人のすごくいいシーンだと思うと同時に、あんな素敵な殿方2人と夜中に女1人で一緒に家にまで行ってキャシーは平気なんだろうかと少し思ってしまう最近アメリカ映画界大物プロデューサーとか俳優のハラスメントな話題多かったから…女1人は危ないよキャシー…(ドンもコズモも善人なのでそういうことは問題ないです)(ドンとキャシーはちゃんと恋人だものね…)

・でも吹き替えのアイデアを思いついたのはコズモなのにドンに対して「貴方って天才」とか言っちゃうキャシーは浮かれポンチすぎると思う。そりゃコズモも拗ねる。怒らないのがすごい。

・グットモーニング!の歌の時に美弥ちゃんがコートを放り投げるところ、肩の動きが色っぽくて「色気しまいきれてない美弥るりか」をコズモで見れてちょっとそわそわした。

・ドンがキャシーを送って行って、玄関先で傘で隠してキャシーにキスするシーン、ロマンチックが過ぎて最高だなって思う。

・そのあと後ろのスクリーンが上がったら噂以上の滝行雨が降っていて思わず笑ってしまった…上手側の降雨量はまだそこまでではないものの真ん中付近の雨樋を挟んで下手半分の豪雨はなんなんだろうあれは…(笑)1番の見せ場とはいえ降らせすぎでは!?撥水のはずのスーツめちゃくちゃ色変わってるじゃん…!!マイクは壊れるようですが、滑らないように怪我しないように濡れて風邪ひかないようになどと余計な心配をしてしまう。

・この場面警官も傘もささず雨の中立ち尽くしスタイルなので彼のことも割と心配です。でも見た感じ警官服の方が防水素材っぽく見えた。


◼️2幕

・冒頭の傘を差したダンスのシーンのキャシーのお衣装がレトロ可愛くて好き。

・録音スタジオのところでリナが調子っぱずれな歌を歌ってるところ、普段のまゆぽんの歌が上手いことを知っているせいですごく背中がムズムズする仕上がりになっていて最高。♪どうぞ〜〜⤵︎どうぞ〜〜〜〜⤴︎みたいなとことか本人も歌っててムズムズしてそうだなって…。

・からのキャシー吹き替え、綺麗に伸びる歌声綺麗だね〜〜〜〜!!

・ここのコズモの、指揮してる姿とか音響技師の人と話してるのとか好き。

・ドンがキャシーに台詞を復唱させるシーンの優しい顔が好き。というか珠城りょうのああいう感じが心底ずるいなぁと思うあまりに素敵じゃないですか。

・リナとゼルダの「ともだち〜〜〜〜♡」で脳が溶けそう可愛い。

・リナの「なぜダメ?」のナンバー、あの声で下手っぽく歌ってるけど地の歌の上手さが滲み出ててなんか味わい深いなって…♪感じて〜このースタァーイル♪の辺りなんて普通に歌ってんの聞きたいなって素で思ったわ…

・リナに吹き替えの件がバレて慌てる所長に「あなたは!この撮影所の所長なんですよ!」って言い聞かせるコズモ、謎の説得力。声の表現力だなあと思った。

・コズモの踊る騎士の構想にいちいち突っ込むも所長たちの「良い!!」に流される監督のテンポが大変好き。あのシーンテンポがとても大事だと思うからポンポーン!と「なんで!?」からの「いいー!」(後から)が出来るのは若いのにすごいなって思うれんこんくん。専科さんがされてた役だもんな初演な…。

・ブロードウェイメロディはとにかく見てて楽しいんだけど、朝霧真くんと礼華はるくんはほんと目立つ顔してるなって思いながら見てた。礼華はるくんは特に身体の動きがとても綺麗でいい。今回で覚えた!

・「踊る騎士」のプレミアの裏でリナがあちこちに手を回したという場面、リナの口から甲乙の話が出てくるのいつ見てもちょっとニヤニヤする…甲乙て…

・「踊る騎士」を見てる観客の中でひときわ目を惹くお芝居をしていた花時舞香ちゃん!!とても良かった!!若干やりすぎかもしれないけどそういう子が私は好きです。

・リナが喋り出した時の観客のみんなの「!?」って感じもそれぞれで見てて楽しかったな…。月組って感じで。

・リナが歌ってる時に緞帳を上げる前、緞帳のロープの周りをウキウキ感MAXでステップ踏みながら回るドンコズ可愛いがすぎる。あの緞帳ドン1人でも全然あげられそうだなとも思うんだけども。

・マイクで歌うのがキャシーからコズモに変わった時のリナの一瞬の表情、好き。



◾️フィナーレ

・美弥ちゃんはあの広い空間を1人で埋めててすごいと思う。

・ビューティフルガール、やっぱりあまの輝耶ちゃんがすごい可愛くて、あと誰だかわからないけどショートの金髪の子もすごく可愛くて、娘役たくさんのシーンは楽しい。

・テンプテーションの男役群舞の中にすごい色白くて唇ピンクのまゆぽんが混ざってるの分かっててもだいぶニヤニヤ出来るしそのあとセンターでいつも通りの美声+リナ声で歌うの見るとテンション上がるどころの騒ぎではない。

・本編では踊らなかったるうさんが群舞めっっちゃくちゃかっこよくてこの瞬間が最高、みたいになる。

・礼華はるくん、燕尾のテールが余計な動きを見せないのと決めの時の角度があまりに綺麗で群舞でも目立っていたのでつい見ちゃう。

・珠城りょうがデュエットダンスすると「今日は何回転するかな…」ってつい考えてしまうけど本当に綺麗にぶん回すからいつもすごいなって思う。

・パレードでもまのあ澪ちゃんめちゃくちゃ小柄で可愛いし、あまの輝耶ちゃんも目力つよくて可愛いし、さっきまで男役群舞に混ざってた輝月ゆうまがリナで出てくるのもヒュー!って感じだし、ドンコズキャシーは仲良さそうで可愛いのでどこを見ても可愛いという幸せがそこにはあった。


・あともう一回見られるので一回目で見逃したり細かく見られなかったところは次回(最後だけど)もう少しちゃんと見たいなぁと…。